この記事はMの法則を説明した記事に特化しています。
今井雅宏さんの言葉も借りながらわかりやすく説明したいと思います。
ネタバレになるので、詳しい本の内容などには基本触れないようにしたいと思いますので興味のある方は購入いただければさらにMの法則が身近に感じますよ♪

【Mの法則とは】
サラブレッドの心身状態を分析した理論。
サラブレッドはストレスを抱えて走っていて、そのストレスが強いと凡走するというのが基本概念。
そのストレスがどのように発生するか、そしてストレスからどのようにしたら解放されるのかのメカニズムを示している。
~Mの法則用語集~
M3タイプ
競走馬の心身構造をS(闘争心)・C(集中力)・L(淡泊さ)の3つに分類したもの。
LC(S)などと詳細に表されるが、その先頭がその馬の主な心身構造(カッコ内の先頭は影の主導)となる。
タイプのカッコ内は、その馬の影の性質となり、時に表の性質より前に出てくることもある。ただし、基本的にカッコを持っている馬は中途半端で、決定力に欠ける。
種牡馬のタイプ)は歳と共に多少変化することがある。
■S(闘争心)
闘争心を持つ馬に付く。
一本調子に走ろうとする性質。
このタイプは気性をコントロールするために、短縮などのショック療法が有効。
生涯に一度の絶頂期にはあらゆる条件を飛び越して走ろうとするが、それを過ぎると極めて不安定になる。
■L(淡泊さ)
淡泊さを持つ馬に付く。
自分のペースで淡々と走ろうとするタイプの馬で、延長や少頭数、広いコース、外枠、弱い相手との競馬が有効。
■C(集中力)
集中力を持つ馬に付く。
集中して他馬との相手関係の中で走ろうとする性質を持つ。
レース間隔を詰めたり、馬体重を絞ったり、内枠、ハイペース、強い相手との競馬など、摩擦の多い状況を得意とする。
■ストレス
接戦後や、自分と同路線の馬が多くいるレースに出走するときに溜まりやすい。
人間同様、競走馬もストレスが溜まれば体調もよくなく、走れなくなる。
どころか、サラブレッドは慢性的に胃潰瘍とまでいわれるほど、ストレスを感じやすい。
■鮮度
馬の状態がフレッシュであること。
休み明けや条件替わり、メンバー替わり、格上げ戦、位置取りショックなどで鮮度は上がる。
また生涯でその条件、クラスの経験が少ない馬を「生涯鮮度が高い」などと表現する。
■ショック療法とは?
馬に前走とは違う種類の刺激(距離変更や位置取り、馬場替わり)などを与えて、ストレス状態から解き放ち、激走させるもの。
ただ劇薬なので、失敗すると逆効果で惨敗する。
その馬タイプにあったショックが必要になる。ショック成功後の反動も怖い。
■位置取りショック
道中の位置取りを変えることで、馬に刺激を与えるMショック療法のひとつ。
前走先行から今回差し、あるいはその逆や、前走逃げられなかった逃げ馬などのこと。
■距離変更ショック
前走より長い距離を走ることを延長、短い距離を走ることを短縮と言う。
この1つを総称して距離変更ショックと呼ぶ。ちなみに前走と同じ距離は同距離。
■ダートから芝
Mのショック療法のひとつ。
前走に砂の飛び散るダートを走らせ、今走走りやすい芝を走らせるというもの。
前走の辛い経験から、芝で気持ちよく走らせることによって、激走をもたらすことを目的とする。
また、芝→ダート→芝とバウンド式を加えるとなお良い。
■バウンド式
Mのショック療法のひとつ。
2走前に今回と似たような条件を走らせ、馬に今回のショックに対し、慣れと安心感を与えることを狙いとしている。
例えば、1200mに短縮ショックで向かわせたとする。そのときに予め1200mを経験させておくというものだ。
つまり1200m→1400m→1200mのようなローテーションをいう。
☆短縮ショッカーとは?☆
前走で今走より長い距離を走っている、前走3角5番手以内の競馬、今走距離以下での連対歴あり、7ヶ月以内に今走が芝なら芝を、ダートならダートを走ったことがある。
これらの条件を満たした馬を短縮ショッカーと呼ぶ。
簡単でありながら高い回収率を誇る馬券戦術。
S系実例
ロジユニヴァース
S主導の馬。
不良馬場のダービーを目一杯走り、激走。
力以上の物を発揮し故障。
次に連対するのは1年半後の札幌記念2着。
そしてまた休養に入り復活するも、すぐに引退。
一本調子で走り切り、条件が整うと爆発的な力を発揮することがあるが、その反動もすごい。
一度闘争心の糸がきれると戻るまでに時間も必要。
その他の過去の馬→アーネストリー、トーホウジャッカルなどなど
L系例
レッドアリオン
L主導の馬。
Lの特徴は高齢になっても走ってくれる。
OP以上にいけば、馬主孝行の馬になりやすい。
3歳時や、新鮮な頃に限界値がみえてくるので、この馬に関してはG1NHKマイルカップ4着が限界。
これ以上強い相手には、簡単に負ける。
古馬になったら、G2の1着が限界。
走るレースも単調な淡白なレースばかり。
当然揉まれたくないのがLなので、ゆったりと逃げればおもしろい。
この馬も5回逃げて、3回2着以内。
逆を言うと、追い込みで大外に回して、揉まれず展開に恵まれて入着もある。
こういう馬は、大負けしても、展開がスローになりそうとか、厳しいマークがなさそうって時に巻き返してくるので怖い一面もある。
C系例
ダンスインザムード
C系主導の馬
タフな阪神の桜花賞まで、パーフェクト。集中してた。
距離とかの物理的な要因もあるが、オークスは単調な馬場orレース。しかもC系が苦手な延長。
集中しきれず、断然人気も4着。
国内戦復帰の秋華賞は4着で、たたいて集中するのがC系の特徴。
次走、古馬相手の天皇賞秋は得意の格上げ、内枠、斤量減、タフな東京2000。と重なり激走。
その後は集中が切れ、凡走もありますが、またきっかけをつかみ、集中できれば、強い相手でも、激走する。
これがC系の特徴。
爆発力はS系に負けるも、真面目さが売りといったほうがわかりやすいと思います。
こういったように、馬は、大きくて分けるとタイプ3になります。
これを現役馬にあてはめ予想すると、血統の面白さが見えてくると思います♪
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